窯業系サイディングのメンテナンス

窯業系サイディングは、耐用年数自体は非常に長いです。30年ぐらいの耐用年数を誇っていますが、それでもメンテナンスは必要です。シーリングが傷んでしまえば、結局はサイディングの状態も悪くなってしまうからです。基本的には、施工してから5年目あたりのタイミングで点検する必要があります。

凸凹感のある窯業系サイディング

シーリングの劣化はサイディングの劣化も招く

窯業系は、数あるサイディングの中でも耐用年数は長い方です。最低でも30年ぐらいの耐用年数を誇っていますが、状況によっては40年ぐらいになる事もあります。
しかし窯業系サイディングも完璧ではありません。つなぎ目が劣化してしまうと、窯業系サイディングの状態も悪くなってしまうのです。
サイディングは、タイルのような状態になっています。タイルとタイルの間には、シーリングというつなぎ目があるのです。ゴム状になっていて、タイル部分に対して水が侵入するのを防止する役割を果たしています。
サイディングのタイルは、やや水に弱い性質があります。雨水に塗れ続けてしまうと、劣化してしまうのです。
ただ水に弱いとは言っても、シーリングの状態が良好なまま保たれていれば、サイディングの状態が劣化する事はありません。しかしシーリングも、年数が経過すれば劣化してしまうのです。劣化したシーリングは、防水性の役割を果たせなくなってしまいますから、サイディングに水が入り込んでしまうのです。

シーリングの劣化の症状とその時期

どうすればシーリングの劣化が分かるかというと、割れているか否かです。劣化したシーリングは、ヒビが入っているような状態になります。長期間に渡って紫外線が当たり続けた時などは、シーリングの薄利や断裂などを招いてしまうのです。
窯業系サイディングの施工を行ってから7年ぐらい経過した頃は、断裂してしまう傾向があります。それぐらいの年数が経過すると、そろそろシーリングも劣化してくるのです。
しかし実際には、もう少し早いタイミングで劣化しているケースもあります。雨水や紫外線の悪影響が大きな時などは、施工してから5年目あたりのタイミングで断裂してしまう事もあります。

シーリングが劣化したら早めにメンテナンスすべき

シーリングの劣化を見かけた時は、できるだけ速やかにメンテナンスを行う必要があります。放置しておけば、もちろんサイディングも劣化してしまうからです。
そのメンテナンスを徹底しておけば、上述の30年という耐用年数を実現する事はできます。しかしメンテナンスを怠ってしまえば、それこそ5年目あたりのタイミングでサイディングが劣化してしまう可能性があります。窯業系サイディングの施行後のメンテナンスは、とても大切なのです。

自力ではなく専門業者に任せる

シーリングに対するメンテナンスの方法は2つあって、自力もしくは専門業者です。基本的には、専門業者に任せる方が無難です。
自力で補修する場合、まずシーリング用の材料を買ってきて、割れている箇所に充填していく事になります。しかし自力で補修するのは、ややハードルは高いです。後述するひび割れ補修と比べると、自力で治すのは少々難しいのです。多少費用は高めになる事が多いですが、やはり専門業者に任せる方が良いでしょう。

サイディングが割れてしまう事も

ところで劣化がある程度進行していると、サイディング本体にヒビが見つかる事があります。いわゆるクラックです。シーリングから雨水が染み込んだ事が原因で、ヒビが入ってしまう事もあるのです。
もしくは、サイディングが膨らんでしまうケースがあります。上述のひび割れの箇所から水が入り込んでしまい、やや膨れたような状態になってしまうのです。
その場合は、サイディングのひび割れ補修というメンテナンスを行う必要があります。

自力でサイディングのひび割れを治す方法

ひび割れの場合は、自力でサイディングの補修をする事も可能です。具体的には、まずヒビが入っている箇所周辺の清掃を行います。刷毛などを使用して余計なゴミを取り除く訳ですが、その後はプライマーを使用します。この後のシーリングと下地をしっかり接着させる為に、プライマーを使用するのです。
そしてシーリングを使って、ヒビが入っている箇所を埋めます。ある程度埋めたら、ヘラなどを使用して平らな状態にします。埋め終わったら、モルタルを使用してひび割れ箇所を埋めれば、作業終了です。

自力よりは専門業者がおすすめ

しかしサイディングにヒビが入っている時でも、やはり専門業者に任せる方が無難です。そもそもヒビが入ってしまった根本的な原因は、シーリングが劣化してしまったからです。そしてシーリングは、自力よりも専門業者に任せる方が無難なのです。
という事は、サイディングにヒビが入っているとしても、結局は専門業者に任せる事になります。そもそも自力で作業を行うのも、少々大変です。メンテナンスは、専門業者に任せる方が良いでしょう。

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