窯業系サイディングとは
窯業系サイディング窯業系サイディングという工法が、建築の建て方として存在しています。サイディングというのは、工法上の仕組みで、外壁・側壁の工程を指しています。外壁材の立壁をどのように仕組むかで、サイディング工法というやり方があるのです。
窯業系サイディングというのは、サイディングの方式に、漆喰壁や、コンクリート壁、タイル壁という方策ではなく、窯業系のサイディングを使用した、パネル工法というかたちになります。このパネルに、窯業系の素材を使用するので、そのサイディングの仕方に依っては、耐久度と外壁景観が、他の素材と異なる標準になります。
窯業系サイディングでは、スレート系とも違う内容になり、そのパネル工法の中でも、ただ張り合わせればいいというものでもありません。窯業系サイディングには、そのパネルを切断したり、ちょうどよい寸法に合わせる作業が、非常に重要になり、現場での感覚がものを言う世界になります。
窯業という名称
窯業という名称は、窯で焼くもの、つまり、陶器類を指しています。その陶器産業を窯業と言います。窯業では、通常、瀬戸物や、陶器・磁器を扱う、土から作った素材により食器や工業部材を産生する事を、その産業としています。
窯業系サイディングというのは、この陶器・磁器の性能を活かした、パネル合板というものになります。完璧に窯業であれば、それはタイル式の焼いた形でのレンガ式や、陶板としての建築部材がありますが、窯業系サイディングの基本的な工程では、この窯業系の良さを標準化した、パネル式の工法になるのです。ですので、レンガや陶板を利用したタイプではビス打ちは厳禁とされていますが、窯業系で使用する窯業系パネルでは、釘打ちも可能となります。
ただし、窯業系サイディングではジョイント工法を使用しますので、その窯業系パネルが、しっかりと両端で接着するようにしないといけません。これは、シーリングやジョイントにより、その隙間を埋めていくのです。
窯業系サイディングには、その工程によって、中空構造を活かした、通気性を盛り込んだ手法も可能となりますので、そのサイディング手法に依って、断熱と空気対流を活かした、先進の工法が実現できるようになります。
窯業系サイディングはタイルとは違う
窯業系サイディングは、タイル工法とは違っています。タイルというのはレンガとは違う種類になり、陶磁器に釉薬をかけて焼成したものになり、耐水性に優れた性能をもっています。このタイル外壁構造は、高品位な浴槽室内に施工するタイプのもので、外壁にはあまり向いていません。そのために、窯業系サイディングは、この陶器類の特性を活かした、パネルとなり、あらゆる施工方式に対応するものとなります。そして、窯業系サイディングは、縦の構造で、はめ込むかたちになり、そのはめ込みのための溝も事前に組んでおくタイプになります。
窯業系サイディングは、その材質上、もろくならない仕組みが有り、しかも施工方法が比較的楽に済みます。その構造は、耐久度に強い素材というかたちですので、外壁としての漏水防御に一役買うものです。ただし、サイディング隙間には、ジョイント工法と、シーラントでの目止めが必ず必要です。そのシーラントとしても、隙間の開かないように、プライマーの仕事要領をたくましくしておく必要があります。
窯業系サイディングは、そのパネル自体の堅牢性はありますが、隙間処理に完璧な仕事をしていなくてはならないのです。そして、その窯業系パネルの内側には、防水シートや、水蒸気通貨タイプのシート、そして、内壁中空構造を演出できる点によって、家屋の耐久度と熱変化から守ることが可能になります。
窯業系サイディングの中空構造
窯業系サイディングの中空構造の演出に関しては、家屋の内壁を通る空気対流によって、家屋住居内部の快適性を保つ点で優秀になります。これは、窯業系パネルを直に壁に打つ方式ではなく、ジョイント金具に依って、内壁材との隙間に、空間を持たす方策になります。この中空構造の壁の工程により、部屋の温度を一定に保つ効果が高い結果となります。これによれば、部屋なのエネルギー費用の節約にも貢献しますので、生活住居としての電力費用を抑える効果が期待できるのです。
また、窯業系サイディングの中空構造により、さらに空気対流を起こすには、壁材内部のジョイントに空気穴を取り付ける、専用金具が必要とされています。これは、サッシ部分のジョイント金具だけではなく、その取付用に、壁内部に空気が循環する方式により、腐らず耐久度の高い支柱構造を維持することも可能になるのです。 窯業系サイディングパネルをはめ込む場合には、基本的にジョイントで合わせる工法になり、そのジョイントの金具の耐久性も重要とされます。そして、その上に塗料を塗布するか、シーリングの部分の色味まで合わせるかは、施工の方式以上の策となるでしょう。